第9回 学科解説 令和2年度

技能検定 機械・プラント製図(3級)対策

※このカテゴリーは、私が非常勤講師を行っている大阪工業技術専門学校の基礎製図の授業中に行っている資格取得の授業をフォローするものです。(基礎的な製図授業を前期で終了し、後期に行っている授業)

技能検定3級の学科試験は、30問で〇×問題となっています。過去問は、職業能力協会(各都道府県にある)のHPで過去三年分閲覧可能です。一見、機械・電気など3DCADに関するあり幅広く感じるかもしれませんがきっちりと数年分の過去問を理解してれば(問題の丸暗記では駄目)、まず受かります。

解説は動画を見ていただくとして問題を解答をセットして記載しておきます。

【令和2年度学科 問題・解答】

1.日本産業規格(JIS)に規定する製図用紙のA4サイズの短辺×長辺は、210mm×297mmである。:〇

2.はめ合わせた時に、穴と軸とのすきままたは、しめしろのいずれかができるはめ合いを中間ばめという。:〇

3.テンプレートとは、図の一部だけを消しゴムで消すときに用いる薄い板を言う。:×

4.下図は円すい形状をもつ部品であるが、この部品のテーパ角度は10°である。:×

5.日本産業規格(JIS)の材料記号において、FC200のFCは、ねずみ鋳鉄品を表す。:〇

6.一般に、炭素鋼の焼き戻しの目的は、鋼を硬化させることである。:×

7.物体(個体)に荷重を加えると変形し、荷重を取り除くと元の形に戻る性質を弾性という。:〇

8.長さℓの片持ちはりに等分布荷重wが作用した場合には、曲げモーメントMは、曲げモーメント図上で図のような線になる。:×

9.曲げ応力は、曲げモーメントを断面係数で除して求める。:〇

10.スポット溶接は、電気抵抗溶接の一種である。:〇

11.下図において、重量60Nの物体が水平面上にあるとき、摩擦係数が0.2の場合には、水平面に平行な10Nの力では動かない。:〇

12.水を管に流した時、ゆっくりと流すと整った流れになるが、ある速さ以上に流すと乱れた流れになる。:〇

13.温度の単位において、T1K(ケルビン)をT2℃(セルシウス度)に換算する式として、次の式は正しい。T2(℃)=T1(K)-200 :×

14.オームの法則によれば、電圧E(V)を一定とした場合、電流I(A)は、電気抵抗R(Ω)に比例する。:

15.アルマイト処理とは、アルミニウムに施す処理のことである。:〇

16.金属が科学的あるいは電気化学的に、周囲の環境によって浸食されることを摩耗という。:×

17.平歯車を軸に直角な方向から見た図を断面で図示するときは、歯底の線は太い実線で表す。:〇

18.機械製図に用いる想像線は、細い二点鎖線で描く。:〇

19.やまば歯車対では、回転を伝えるときに軸方向に力が生じる。:×

20.六角ボルトの呼びがM12×50は、下図に示すbの長さが50mmである。:×

21.炭素鋼製六角ボルトに表示されている4.8は、強度区分を表している。:〇

22.一般に、溶融金属を型に流し込み製品を作る方法を鍛造という。:×

23.旋盤では、穴あけ加工はできない。:×

24.溶接部の内部欠陥を調べる方法の一つに超音波探傷試験がある。:〇

25.シリンダゲージは、外径の測定に用いられる。:×

26.ボイラとは、密閉した容器内で水等で加熱し、高温・高圧の蒸気又は温水を作り、他へ供給する装置である。:〇

27.変圧器とは、直流電流の電圧を変圧する機器である。:×

28.導線の電気抵抗は、導線の長さと無関係である。:×

29.日本産業規格(JIS)によれば、CAEとはCADの過程でコンピュータ内部に作成されたモデルを利用して、各種シュミレーション、技術解析など工学的な検討を行うことである。:〇

30.シェーディングとは、三次元形状の投影図において、実際には隠れて見えない線を表示しないことである。:×

【くろたかの機械設計講座】 技能検定機械プラント製図(3級)対策⑨
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