※このカテゴリーは、私が非常勤講師を行っている大阪工業技術専門学校の資格取得講座で行った授業を再現したものです。(動画でも説明していますが、動画のみで取得は出来ません。対策本を持っている前提での内容となります)動画では、2022年度版の本を使っていますが、最新のものを使用してください。
5.3次元モデルの構成-1
〇パーツモデル
3次元CADにおいて、部品形状を作成する3次元領域を「パーツモデル」
製品形状および製品を構成する個々のパーツ形状は、ソリッドで作成することを推奨する。
部品の占める領域CAM用モデルであれば、加工する面だけのサーフェスモデルを作ることがある。
形状の変更を容易にするために、モデリングを行った操作手順の履歴をパーツモデルに保持するCADもある。
〇ユニット
製品を構成する単位
〇属性
部品や図面などの設計対象物に付属する性質や特徴を示す情報。色・材料・質量といった部品そのものの性質を示す情報だけではなく、コメントや付記などの設計者間情報、公差や仕上げ精度の製造情報なども、「設計が考慮すべき付属情報」という意味で属性として扱われている。
設計者間情報:コメント、付記、コスト試算、材料設定の背景、寸法決定の背景
製造情報:サイズ公差<寸法公差>、注記、表面粗さ、仕上げ精度、加工指示、基準寸法
アセンブリ情報:構成部品数、組立順序
モデル情報:色、材料、体積、重心、密度、寸法、断面形状、作成日時、作成者、更新日
これらの属性情報を設定・活用することで、部品表の自動生成やマスプロパティの計算などが可能になる
〇アノテーション
3次元空間上で、直接3次元モデルに重ねて作成・編集表示できるシンボル、コメント、寸法などの情報
〇3次元モデルと2次元図面との連想関係
3次元CADには3次元モデルから多種多様の図面が作成できるという特徴
〇3次元図面
3次元図面を利用するメリットとしては、形状認識が容易であることや、断面など必要なときに必要な情報を確認することができるといったことはもちろん、図面作成や出図作業にかかる工数の削減、情報の一元管理によって3次元モデルと2次元図面を併用した場合に発生するモデルと図面間の不整合が防止できる
システムが異なる場合のデータ交換において、情報が正確に伝達できるかの懸念
6.表示技術
〇ポリゴン表示
3次元モデルを表示するには、各面を三角形の「ポリゴン」に分割し、それらを組み合わせることにより表現する。ポリゴンとは、3次元グラフィックスにおける、3次元形状を表現するときの多角形を意味する。「ファセット」も同義語
〇シェーディングの種類
3次元グラフィックスにおいて、物体をポリゴン近似した後、それぞれの面の向きや光源との関係から陰影を付けて塗りつぶして行くことを「シェーディング」という。
〇表示精度
一般的な設計業務では、業務上支障がない程度の簡略化が許容できる。
〇曲面の簡略化
ポリゴンを細かくすれば、より元の曲面に近い状態で表示できるが、表示用のデータ量も増加
〇平行投影
投影する視点を対象物や投影面から無限の遠方にあると考えた場合、その投影線が平行となる
辺の長さや面積が実際と同じ比率で表現され、対象物の立体的なイメージがつかみやすいというメリットがある。そのため、機械設計では、3次元モデルを回転させて見る場合の通常の表示に使われる。
〇透視投影
遠近法による表現で、投影する視点が有限距離の位置にあり、投影線が放射状となる。物体を実際に目で見る感覚に近い
建物の完成予想図
※動画ではちょっとした解説と確認テストがあります。
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