※このカテゴリーは、私が非常勤講師を行っている大阪工業技術専門学校の資格取得講座で行った授業を再現したものです。(動画でも説明していますが、動画のみで取得は出来ません。対策本を持っている前提での内容となります)動画では、2022年度版の本を使っていますが、最新のものを使用してください。
1.3次元cadによる設計
〇3次元CADによる設計での留意点
パラメトリックデザイン機能とは、モデリングの際、形状とともに距離や方向、接続条件といった形状を成立させる情報を保存し、そのパラメータを変更して手順を再実行することにより、目的形状に変更する機能である
履歴編集機能とは、システムが記憶しているモデリングやフィーチャ操作の手順について、一部の履歴を削除したり、入れ替えたりすることによって、形状を変更する機能である。
〇モデリング方法の標準化
形状変更や部品流用することをあらかじめ視野に入れ、モデリングの方法(原点や寸法の基準の取り方、またその変更方法など)をある程度標準化しておけば、他人が作成したモデルであっても編集がしやすくなり、作業効率があがる。
一からモデリングする場合も、モデリング方法が標準化されていれば作り方に悩む場面が少なくなり、工数削減につながるというメリットがある。
2.モデリング機能
〇ソリッドの作成
押し出し:プロファイルを面直方向に平行移動させて形状を作成する。面直方向以外にも、ベクトルを指定して形状を作成できるシステムもある。また、押し出す際に、勾配角度を指定してソリッドモデルを作成したり、和や差のパラメータを選択し、ソリッドモデルを編集することが可能なシステムもある
ロフト:複数のプロファイルを連続的に結んで形状を作成する。和や差のパラメータを選択し、ソリッドモデルを編集することが可能なシステムもある
スイープ:プロファイルを掃引線に沿って移動させて形状を作成する。和や差のパラメータを選択し、ソリッドモデルを編集することが可能なシステムもある
〇ソリッドの編集
フィレット:指定した稜線を入力した半径値で丸める。一定の半径で丸める機能のほか、指定した稜線の各頂点位置の半径値を入力して丸める徐変フィレット(可変半径ブレンド)機能もある。
テーパ:指定した面に対し、入力した角度でテーパを付ける
シェル化:肉厚を指定して、ソリッドモデルの中身を取り除く。くりぬく面を(開放面)を指定することもできる。
移動(複写):平行、回転、ミラー
スケール:スケール中心位置に(基準点)を指定し、ソリッドモデルに対しスケールをかける
〇曲線の作成
合成曲線(カップリング):異なった平面上にある2つの曲線から1つの曲線を作成する
つなぎ線:2本の既存曲線の端点を結ぶ曲線を作成する。任意の通過点を指示する場合もある。
〇曲面の編集
アントリム:切断(トリム)された曲面から元の曲面を再構築する
反転:曲面の表裏を反転し、面の表裏をそろえる
5.検査・計測・解析の方法
〇マスプロパティ
3 次元モデルの質量や表面積、重心、慣性モーメントなどといった形状モデルの特性を総称して
「マスプロパティ(Mass Properties)」という
※動画ではちょっとした解説と確認テストがあります。
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