3次元cad利用技術者試験対策(2級)⑥3次元cadデータの管理と周辺地域ー1

資格取得対策

※このカテゴリーは、私が非常勤講師を行っている大阪工業技術専門学校の資格取得講座で行った授業を再現したものです。(動画でも説明していますが、動画のみで取得は出来ません。対策本を持っている前提での内容となります)動画では、2022年度版の本を使っていますが、最新のものを使用してください。

1.プロジェクト管理

〇プロジェクトと3次元CADデータ

構想設計:決定した仕様を満たすように製品の大枠を固める。内部の機構や使用部品などについても検討し、製品の寸法や外観なども大まかに決定する。

生産設計: 製造個数など生産計画に基づいてコストと既存の製造設備を考慮した設計を行う。

〇プロジェクトの管理手法

ガントチャートとは、縦軸に作業タスクをリストアップして、それぞれの作業日程を横軸にバーで表したもので、プロジェクトの日程を見やすく表現するのに適している。

計画の妥当性の評価や改善には、「PERT(Program Evaluation and Review Technique)」というスケジュール管理手法が役立つ。PERTはプロジェクトをネットワーク方式で表し、計画変更に伴う日程予測や作業タスク間の相互関係を把握しやすいといった利点がある。

2.PDM

〇PDMツール活用のメリット

PDMツールは、設計対象の製品ごとに、CADデータ、文書、BOM、設計変更などの情報を一元化して管理するシステムである。

〇3次元CADのデータ管理

PDMツールでは設計版数ごとにCADデータを管理しているので、容易にファイルの版数変更を行うことができる。

最近ではミッドレンジ3次元CADの普及とデータ活用が図られてきたこともあり、3次元CADのデータ管理向けのファイル管理アプリケーションが用意されている。

ファイル管理システムとして複数のCADアプリケーションや文書データも扱え、BOMデータと連携して管理を行うPDMツールがある。CADの持つ情報とそのほかの情報を連携させる機能をCADインテグレーション機能と呼んでいる。PDMベンダーが提供するこれらのCADインテグレーション機能を利用することで、3次元CADのアセンブリ情報を製品構成情報の雛形としてPDMツール内に取り込むことができ、製品構成情報の入力の手間を省くことができる。

〇BOM

「BOM(BillofMaterials)」は、ある製品を製造するのに必要な部品や資材を表形式やツリー形式に記したもので、部品表ともいう。

〇E-BOM

E‐BOMは、主に製品の設計段階で活用される。製品を構成する機能や部品を体系的に表現し、各部品に対して部品名や部品コード、材質、表面処理方法、仕入れ先、原価などの属性情報をもたせた一覧表である。

1つの部品からそれが使われている製品や親部品を調べることを「逆展開する」という。

〇M-BOM

MーBOMは、主に製品の生産段階で活用される。

MーBOMに必要なのは、生産工程別の必要部品情報である。

3.コンピュータシステムの構成

〇CPU

CPUは、コンピュータの5大装置(制御装置、演算装置、記憶装置、入力装置、出力装置)のうち、主に演算装置と制御装置の機能をまとめたハードウェアで、コンピュータの中枢部を担う装置といえる。

〇主記憶装置

主記憶装置は、CPUが実行するプログラムや処理途中あるいは処理結果のデータなどを一時的に記憶し、CPUと直接データをやり取りする装置である。主記憶装置は「内部記憶装置」とも呼ばれハ一ドディスクなどデータの保存が目的である補助記憶装置(外部記憶装置)と区別される。

〇ハードディスク装置

補助記憶装置の1つで、1枚から複数枚の金属製、またはガラス製の円盤の表面に磁性体を塗布し、磁気的に情報を記録する装置。

HDD(Hard Disk Drive)と表記されることが多い。

〇3次元測定機

物体の形状を読み取って3次元座標を出力する装置。出力したデータをコンピューターで読み込むことにより、粘土などのアナログ材でモデリングしたものを3次元データ化することができる。

〇NC工作機械:NC(NumericaIControl)工作機械とは、従来の工作機械に自動化された運動制御機能とシーケンス制御機能を備えたもので、「数値制御工作機械」ともいう。

〇3Dプリンター:「3Dプリンター」とは、3次元CADで作成した形状データを用いて、機械加工をすることなく3次元形状モデルを造形するRP装置。

液体の樹脂にレーザ光や紫外線を当てて硬化させ、層を積み上げていく「液槽光重合(ひかりぞうけい)」

〇デバイスドライバ:補助記憶装置や入力装置、出力装置などのハードウェアをコンピュータに接続し、制御するには、「デバイスドライバ」というソフトウェアが必要になる。コンピュータをコントロールするOSが、これらの装置(デバイス)を制御するための橋渡しを行うソフトウェアである

〇USBフラッシュメモリ―:RAMと同様に、磁気を用いず電気的にデータを記録するが、電源を切ってもデータは消えない。

〇光ディスク:読み取り専用のCD-ROM、DVD-ROM

〇SSD: 「SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)」は、半導体記憶素子に電気的に情報を記録する装置である。

ハードディスク装置と比べ、情報の読み書き速度が高速、動作音がない、衝撃に強い、消費電力が小さいなどの特長がある。

容量が小さい、価格が高いなどの欠点もあるが、ハードディスク装置に変わる補助記憶装置として普及し始めている。

※動画ではちょっとした解説と確認テストがあります。

【くろたかの機械設計講座】 cad利用技術者試験(2級)資格講座⑥ 3次元cadデータの管理と周辺地域ー1
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