※このカテゴリーは、私が非常勤講師を行っている大阪工業技術専門学校の資格取得講座で行った授業を再現したものです。(動画でも説明していますが、動画のみで取得は出来ません。対策本を持っている前提での内容となります)動画では、2022年度版の本を使っていますが、最新のものを使用してください。
4.CADとネットワーク知識
〇LAN(Local Area Network)
1つのビル内や工場内など、限られた区域内に分散設置されたコンピュータや周辺機器をより対線、同軸ケーブル、光ファイバ、あるいは無線で結んだ私設網。
〇ルータ
ネットワーク間を相互接続する通信機器で、LANを外部のネットワーク(WANなど)と接続するのに使う
〇通信プロトコル
通信プロトコルとは、情報処理装置の通信におけるデータ形式や伝送手順の規約
FTP: ファイル転送プロトコル。指定されたファイルの転送だけでなく、相手側コンピュータ内の対象ディレクトリ移動やファイル一覧の取得などの機能も用意されている。
HTTP: ハイパーテキスト転送プロトコル。インターネットなどでWebページを参照するときに使用する。
SMTP: 電子メールをコンピュータ間で転送するプロトコル。電子メールを送信するときに使う。
POP3:メールサーバから電子メールを受信するプロトコル。
〇ネットワークに関する用語
IPアドレス:ネットワークに接続されたコンピュータに割り当てられた識別番号
DNSサーバ:DNSとは、TCP/IPネットワーク環境において、ホスト名から対応するIPアドレスを取得できるようにするサービスを提供するシステム。
デフォルトゲートウェイ:所属するネットワークの外のコンピュータヘアクセスする際に使用する「出入口」の代表となるコンピュータやルータなどの機器。
VPN:インターネットを利用して、インターネットの回線をあたかも専用線のように利用し、広域のイントラネットを仮想的に実現したもの。
JNX:自動車業界の共通ネットワーク。個別に専用回線を導入することなく、複数の自動車メーカーなどとデータのやり取りをすることができる。
〇クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングとは、ネットワーク上にあるサーバのさまざまなハードウェアやソフトウェアの資源を、ネットワーク経由でサービスとして活用できるコンピュータの利用形態である。
5.情報セキュリティ
〇情報セキュリティ対策の重要性
ワクチンソフトを実行することで、コンピュータウイルスを除去することはできる
〇アクセス管理
ファイアウォールを導入することだけで、確実に安全性が確保されると過信しているユーザーが多いが、ファイアウォールは、LAN内部の者の不正アクセスには何の意味もなさない。
〇データのバックアップ
バックアップの手法には、すべてのデータを複製する「フルバックアップ」と、前回のバックアップから変更された部分のみ複製する「増分バックアップ」、前回のフルバックアップから変更された部分を複製する「差分バックアップ」などがある。
〇知的財産権の保護
CAD作業においては、OS上で動作するCADソフトを使用して何らかのCADデータを作成する。このOSやCADソフト、ならびに作成したCADデータは、すべて創作活動によって生み出された知的財産であり、いずれも著作権で保護されている。
〇著作物と著作権
特許権などの産業財産権は、申請して審査を受けて登録しないと権利が発生しない。これに対して著作権は、著作物を創作したその時点で著作権が発生し、著作者人格権と著作権(著作者財産権)の権利を得るための手続きは、一切必要ない。
〇ソフトウェア(コンピュータプログラム)の著作権
著作権法では「10年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金」と規定されている。また、法人による著作権侵害の場合には、「3億円以下の罰金」と規定されている。
〇不正コピーと著作権侵害
ソフトウエアのパッケージに同封されているユーザー登録カードなどを使って、ユーザー登録を行う。シリアルナンバーなどを適切に管理し、ほかの者にむやみに開示したり配布したりしない。
中間ファイル形式などで配布される電子カタログや、インターネットのWebページからダウンロードしたプログラムなども同様である。また、「フリーソフト」と呼ばれる複製、頒布が許可されたソフトウェアでも、著作者が著作権を放棄したわけではなく、許可なくそのソフトウェアを改変したり、ほかの商業目的などで無断頒布したりすることは許されないので注意が必要
〇CADデータと著作権
CAD作業において作成されるCADデータにも著作権はある。企業などにおける社員の職務上の成果は、基本的には職務著作としてその法人の著作物となる。
※動画ではちょっとした解説と確認テストがあります。
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